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サンダ対ガイラ 金納雅彦

昭和41年の「サンダ対ガイラ」は一年前に作られた「フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン」略して「フラバラ」の続編です。出演者や設定が違うので姉妹作と言った方がいいでしょう。設定で違うのはフランケンシュタインが「フラバラ」では一応人間として描かれ「サンダ対ガイラ」では怪獣扱いされていることです。人権問題?
「フラバラ」ではナチスドイツが不死身の兵隊を作るためのフランケンシュタインの心臓を潜水艦で日本に持ち込みます。それが広島の原爆に遭遇し行方不明になります。十数年後、一人の浮浪児を調べてみるとフランケンシュタインの心臓が成長したものだとわかります。そして放射能の影響で浮浪児はどんどん巨大化し富士山麓で怪獣と戦い死んでしまいます。その姉妹作が「サンダ対ガイラ」なのです。
「サンダ対ガイラ」に出演したスチュアート博士役のラス・タンブリンは「ウエストサイドストーリー」等で知られる有名なハリウッドスターですが、日本の怪獣映画を馬鹿にしていたらしく「サンダ対ガイラ」に出演した後一度もこの映画を観ることはありませんでした。しかし2004年にアメリカでアメリカのゴジラファンに招待され「サンダ対ガイラ」を観る機会があり、あまりの素晴らしさに感激したそうです。
円谷さんは戦前から「キングコング」を観て自分も怪獣映画を作りたいと思っていて、南の島に巨大なタコが出現するものを考えていたそうです。結局、最初に作った怪獣映画は戦後の昭和29年「ゴジラ」でした。円谷さんは昭和37年「キングコング対ゴジラ」で初めて大ダコを登場させます。これが外国で評判が良く「フラバラ」の最後に大ダコのシーンを付け足した外国版が作られました。しかし不自然な感じだったので「サンダ対ガイラ」では最初から大ダコが登場します。
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闇夜の海を航行する一隻の漁船。
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稲妻が走り今にも雨が降りそうです。
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舵を取る船長。
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激しく雷が鳴っています。
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すると操舵室に大ダコの足が入ってきます。
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驚く船長。
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やはり巨大なタコです。
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漁船に絡みつく大ダコ。
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漁船には船長の他に4人の船員が乗っています。
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とうとう船長が大ダコに捕まってしまいました。窓の外に見えるのは大ダコの目です。

怪獣ブーム 金納雅彦

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昭和41年「ウルトラQ」続き「ウルトラマン」がテレビで放映され、今まで映画館でしか見れなかった怪獣がテレビでも見れるということで、大変な怪獣ブームが起きました。
よくテレビが普及したので映画が衰退したと言われますが、怪獣ブームを見る限りそれは間違いです。テレビで火がついた怪獣ブームでさらに映画館に観客が殺到します。当時は子供が父兄同伴で夏休みや冬休みに怪獣映画を観に行くのが当たり前のようになっており、学校で先生が怪獣映画の割引券を配っていました。
確かに昭和40年代になると、円谷さんの映画以外はだんだん衰退していきます。孫子の兵法と同じように映画作りにも守らなければならない法則のようなものがあり、それを無視し自由に作りすぎたため映画の質が落ちて行ったのだと思います。
この頃、円谷さんの作品にも質の落ちたものが出てきますが、これは円谷さんが後継者作りのため他のスタッフに演出や編集を任せたのが原因です。昭和41年の「サンダ対ガイラ」一年後の「キングコングの逆襲」そして遺作になった「日本海大海戦」等は円谷さんが力を入れて作った名作であり、最後まで円谷さんの映画監督としての実力が健在だったことを証明しています。
昭和41年の「サンダ対ガイラ」ですが、「ウルトラマン」で熱狂していた子供たちが大挙して、この映画を観に行きます。私も小学生だったので観たかったのですが、父兄同伴の都合が付かず観に行けませんでした。観た友達に聞いたら、みんな物凄く面白かったと言うのですが、なぜか顔が笑っていないのが不思議でした。
私が「サンダ対ガイラ」を観たのは大人になってオールナイトの映画館が最初です。昔、友達が笑っていなかった理由がわかりました。あまりにもガイラが恐ろしく人間を食べるシーンがあるのです。今の映画のように血や肉が飛び散るような下品なものではなく、別のものを見せ想像させる計り知れない恐怖でした。泣き出す子供が続出したそうです。円谷さんが怪獣映画は子供だけのものではないと宣言したような映画です。
次はジョージ・パルの「レンズ式光線砲」を真似た、超科学兵器「メーサー殺獣光線車」も登場する「サンダ対ガイラ」を紹介します。

真似ができればトンビがタカを生み真似ができなければタマゴが潰れる  金納雅彦

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前の記事に書いたように「宇宙戦争」「タイムマシン」で有名なジョージ・パルは昭和36年に製作中の「謎の大陸アトランティス」の火山噴火シーンが上手く作れませんでした。それで当時活躍していた円谷さんの特撮を見習いに、つまり真似をしに日本にやって来ました。円谷さんは真似されることを怒るどころか喜んで協力し、おかげで「謎の大陸アトランティス」は素晴らしい映画になりました。
5年後の昭和41年円谷さんは「サンダ対ガイラ」を作ります。この映画では円谷さんがジョージ・パルの「謎の大陸アトランティス」に登場したレンズ式光線砲を真似てメーサー殺獣光線車を作ります。きっとジョージ・パルは喜んだに違いありません。ジョージ・パルには失礼かもしれませんが、メーサー殺獣光線車はレンズ式光線砲と比べると、トンビがタカを生んだ感じがします。それくらい知っている人ならメーサー殺獣光線車は絶大な人気があるのです。真似をすることを禁じたら、いいものを改良したさらにいいものを作れなくなる可能性があります。
また、あるアニメのキャラクターを描くのが得意な子がいるとします。しかし著作権に触れるので描くことを禁じられたら、きっとその子はアニメを描くのが嫌いになり、将来有望な漫画家のタマゴを潰してしまうことになるかもしれません。
お互いに学び合い教え合い見習い真似をしてこそ本当の人類の進歩や発展があるのだと思います。本来、知識や芸術を独占するという事は、やってはいけないのではないでしょうか。世のため人のためになるような新しい作品や発明そして発見やアイデアには、それに応じた名誉や賞金で報いるべきだと思います。
常識を否定する意見かもしれませんが、私は著作権や特許権をなくすべきだと思います。

真似をするのは悪いこと? 金納雅彦

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孫子の兵法で最も大事なことは、敵を知り己を知れです。敵を知れには、いいものは何でも見習え、つまりいいものは何でも真似をしろという意味も含まれます。
もし真似をすることを全部禁止したら、産業革命はイギリスだけのものになり、民主主義はフランスだけのものになります。日本も外国を真似て明治維新を成し遂げることはできません。学問も教育もほとんどが先人のやったことを見習う、つまり真似をしているのです。真似をすることを禁じたら人類の進歩や発展に大きなマイナスであることは間違いありません。
著作権や特許権は真似をすることを禁じ、独占を認める権利です。この権利は人類にとって大きなマイナスなのです。もちろん新しくて素晴らしいことをやった人には恩恵が必要です。しかし独占を認める権利をもらっても儲かるとは限りません。どんなに素晴らしい作品や発明も、資本力がなかったり、協力者がいなかったりすれば何の利益にもならないことがあります。むしろそのケースの方が多いはずです。
独占を認める権利より、賞を制定し、優れた作品や発明、あるいは素晴らしい発見やアイデアに、もれなく名誉や賞金を与えた方が、安心ですし、やる気も出るはずです。
企業も自由に何でも真似することができれば、大きな利益を得ることができ、その税金を賞金に回せばいいのです。
何でも自由に見習える、つまり真似ができる世の中の方が素晴らしいと思うのです。

太平洋よ永遠に 金納雅彦

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体当たりを決意し、急降下をする滝の紫電改。
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B-29も必死に銃弾を撃ってきます。
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銃弾をくぐり抜ける紫電改。
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歯を食いしばる滝。
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目標を定めます。
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機銃を撃つB-29。
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目標は寸前です。
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これが、343航空隊の最期です。
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爆発するB-29。
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機体がバラバラになって落ちていきます。
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何もなかったかのように飛んでいくB-29の編隊。
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とうとう千田司令だけになってしまいました。
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「太平洋の翼」の最後は千田司令の言葉で終わります。
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「あれから17年、日本には平和が続いている」
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「かけがえのない平和だ。滝、安宅、矢野」
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「お前たちの味わった苦しみを、もう他の誰にも味あわせまい」
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「今日も若者たちは海へ出て行く」
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「太平洋は静かだ。その名のごとく永遠に」
プロフィール

呉越の戦い

Author:呉越の戦い
金納雅彦 1958年2月20日福岡県に生まれる。中学生時代に無理な勉強をしてストレス病になり、いまだに治りません。しかし様々な経験から合理的に考えることの重大さを知ります。そして明治政府が孫子の兵法に大きく関係していることを発見します。以後、孫子に傾倒し研究を続けています。

「弱者の味方 孫子の兵法 」 簡単でよくわかる
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