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必勝を使うな 金納雅彦

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勝つと思うな思えば負けよ、という歌があります。確かに必ず勝つと思えば思うほど勝てる可能性は小さくなるのです。

相手が自分と同等か強い場合、必ず勝つと思うのは大きなプレッシャー、つまり精神的な重圧を起こすことになります。そうなれば、どんなに頑張っても実力を出すことはできません。必ず勝つと思うのは、言い換えれば負けるのが怖くてしょうがないということであり、ヘビににらまれたカエルになってしまうのです。

絶対に負けられない戦いがそこにはある、と言っていましたが簡単に言えば必ず勝てということです。ワールドカップで日本の選手は、精神的な重圧をかかえながら実力を出せないまま敗退したと考えられます。

相手が強い場合、負ける覚悟をし負けるのを怖がらずに、最善を尽くさなければなりません。そうすれば実力以上の力をだすこともできます。孫子の兵法で言う背水の陣です。

では、相手が弱い場合はどうでしょう。相手が弱い場合は必ず勝つと思っても精神的な重圧は起こりません。そのかわり大きな油断を生むことになります。
その例がミッドウェー海戦です。日本の方が優勢で、まともに空母同士が戦えば日本の一方的な勝利だったでしょう。一方、アメリカは連戦連敗でミッドウェーで負けたら後がありません。背水に陣で死ぬ覚悟で戦い実力以上の力を見せます。さらに、力で勝てないなら技でということで、ミッドウェー島をおとりにして日本の空母を挟み撃ちにするという計略を考えます。こうなると強い方が一方的に負けるということが起きてしまいます。

相手が弱い場合でも、必ず勝つと思って油断してはいけません。兵は詭道なり、戦争はだまし合いですから敵の計略には気をつけなければなりません。とにかく、勝つためには必勝は禁句なのです。

かつての日本兵は、死ぬ覚悟ができていたという点で最強だったかもしれませんが、勘違いをして自殺行為のような玉砕をしてはいけません。よくよく考えられた合理的な作戦や計略が不可欠なのです。

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プロフィール

呉越の戦い

Author:呉越の戦い
金納雅彦 1958年2月20日福岡県に生まれる。中学生時代に無理な勉強をしてストレス病になり、いまだに治りません。しかし様々な経験から合理的に考えることの重大さを知ります。そして明治政府が孫子の兵法に大きく関係していることを発見します。以後、孫子に傾倒し研究を続けています。

ベーシックインカムやパンとサーカスそして元老院制度の実現を願っています。

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