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ローマ帝国から学ぶべき四つのもの 金納雅彦

①元老院
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ローマ皇帝は指導者であり支配者ではない。支配者になれば元老院はローマ皇帝を殺すことができる。

ローマ人は支配者である王の存在を許さない。ローマ皇帝は私利私欲を捨て必死に全国民の幸福を考え自らの人気を保たなければならない。ローマ皇帝は国民の下僕なのだ。これは最善であり最高の民主主義である。

人は誰でも大きな力を持つと、いつの間にか自分のことしか考えない支配者になってしまう。そういうことがないように大きなペナルティーが必要なのだ。大統領や総理大臣のように辞任すれば責任が取れるわけではない。

ローマ帝国の共和制は帝政になって壊れたのではなく、むしろ進化したのだ。ローマ帝国の国旗には最後までSPQR「元老院とローマの人民」と書かれてある。
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なおローマ帝国には市民集会があり元老院で決まったことを拒否することができる。しかし日本では国会で決まったことを国民が拒否することはできないのだ。

優秀な指導者は必要だが王の独裁は許されないというジレンマをどうしたらいいのか、元老院は徹底的に考えついに完全な答えを出したのである。
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②パンとサーカス
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金儲けは自由だが絶対に餓死者や貧困者を出さない。これがパンとサーカスだ。無償で食料と娯楽が与えられたのだ。

日本では毎年2000人が餓死している。交通事故よりは少ないが、原因不明にされることも多く本当はもっと多いのかもしれない。原因不明の変死者数は毎年15万人である。人生何があるかわからない。他人事と思ってはならないのだ。もちろん他人事でも傍観してはならない。人間であるなら。

怠け者が許される社会でなければ勤労者はやがて奴隷になるのだ。勤労はつらいものではなく楽しいものでなければならない。

ローマ皇帝が必死で国民の幸福を考えるように、経営者もまた必死で勤労者の幸福を考えなければ存在は許されない。かえってそのほうが経営者は儲かるのだ。

人を苦しめればその人の能力は失われ、人を喜ばせればその人は最大の能力を発揮してくれる。

ローマ帝国では奴隷でさえ我々よりも高待遇なのだ。誰でも短時間労働で高収入である。

もちろん高待遇なのに怠ける人を無理に雇う必要はない。勤労者も高待遇の仕事を手放したくはないので頑張ってくれるはずだ。バイトテロなどしないだろう。

働いたほうが楽しく得をする社会でなければならない。

ローマ帝国では人から感謝される必要な仕事や好きな仕事だけやればいいという考え方である。日本のように人の迷惑になる仕事や必要のない仕事であふれているわけではない。

日本人は金がなくなると死んでしまうカネゴンだがローマ人は違うのだ。
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全ての人が働けるほどこの世に仕事は多くない。それを無理やり働かせれば飢餓や貧困に苦しむことになる。全ての人が生活できるだけの十分な食料や物資があるにもかかわらずである。

さらに勤労の義務がない自由に活動できる人が多くいなければ、我々は高度な文明を持つことはできない。我々は休むと息ができなくなるマグロのように何も考えず突き進むべきではない。
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もともとパンとサーカスという呼び名は、いつの時代にもいる思考力のない石頭の頑固じいさんが人の幸福を中傷してつけたものである。

本来なら貧民救済制度とも呼ぶべきものだ。ベーシックインカムつまり基本支給とは少しニュアンスが違うのかもしれない。

苦労したことのない人ほど、人には苦労しろと言うものだ。苦労は人間にとって、できる限り避けなければならない赤信号や非常ベルである。

何かに優れている人は、できる限り苦労や危険を避けるものなのだ。

海外でベーシックインカムがうまくいっていないという情報があるが、ブラック企業があくまでブラック企業のままでいようとしているからである。そういう会社は改心できなければなくなったほうがいい。最低生活は保障されるので誰も困らない。

本当に必要な仕事は自然と高待遇になるものであり、国によってもそうさせなければならない。

衣食住に関わることや清掃など本当に必要な仕事はいろいろとあるだろうが、もし良識のある賢い経営者がひとりもいなければ全て国営でもいいのだ。

現在は大企業でもブラック企業と呼ばれる会社は多い。勤労者や消費者を苦しめてでも利益を上げようと考える社長は多いのだ。

もちろんパンとサーカスが行われれば、そういう会社の経営はうまくいかなくなる。しかし、それは決して悪いことではない。間違った欲望を捨て全ての人が幸福になるための生みの苦しみなのだ。

多くの餓死者貧困者がいる我々の社会は決して平和ではない。戦争をしているに等しい。様々な犯罪にまみれても是非に及ばずである。

本当の安心がなければ本当の幸福はない。人生を一か八かのギャンブルにしてはならない。戦争ではない。平和な時に戦争などしてはならないのだ。犠牲や生け贄がなくとも世の中はうまくいくのだ。

文明国の全国民は生まれながらにして、その生命と生活を保障されなければならない。人は全ての人が幸福になって初めて本当に幸福になれるのだ。

人間は一生の生活を保障されると、かなり楽になれるしやる気も出る。さらには、あらゆる能力を高めることができる。
ジャコウネズミ
スナフキンに論破されるも一目置かれるジャコウネズミ曰く「無駄じゃ無駄じゃ、全く無駄なんじゃよ」何が一番無駄かと言うと人に迷惑をかける仕事や必要のない仕事を頑張ることだ。

簡単なことである。資本主義は自由を大事にして平等がなくなり、共産主義は平等を大事にして自由がなくなった。しかしローマ帝国のパンとサーカスは最低限の生活を保障することで自由と平等を両立させたのだ。

資本主義では大半が奴隷であり、共産主義では全てが奴隷である。しかしローマ帝国では全てが自由人なのだ。

全国民の最低生活を保障して破綻するほど日本の経済はか弱いものではない。むしろ貧困者がいなくなることで経済活動は活性化し、ローマ帝国のような大繁栄を見込めるのだ。

③コンクリート
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現在のコンクリートの寿命は長くても100年と言われている。しかしローマ帝国のコンクリートはローマン・コンクリートと呼ばれ強度は2倍以上、寿命は半永久的である。

水の中でも固まるという特性を持つローマン・コンクリートを我々はまだ解明していない。

勤労の義務がないローマ人は全てが自由人なので、発明、芸術、スポーツなどを志す人は我々よりもはるかに多かったのだ。

現代に伝わっていないローマ帝国の素晴らしい発明がまだ多くあるのかもしれない。
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パンテオンは唯一残っているローマン・コンクリートの建造物だ。少し削って成分を調べてみたら?

ローマン・コンクリートも案外インスタントラーメンのようなアイデアでできるのかもしれない。

どうやら火山灰がローマン・コンクリートの重要な原材料になっているようだ。それが本当なら日本は大資源国になってしまう。
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百福さんだったら飛びついて研究するだろう。答えがあるのはわかっているのだ。迷うことはない。どんなにローマ人が優れていても同じ人間なのだ。やってやれないことはない。

動物の血、脂肪、ミルクあるいは馬の毛が使われているという説があるが、学者のように信じられない話を頭から否定してはならない。

優秀な戦略家や発明家などの本当の合理主義者は、信じられない話があれば飛びつくものだ。なぜなら信じられない話が本当だった時それは大発見になるからだ。

我々は肉を食べることはあるが血を飲むことはない。そして動物の血を下手に捨てると病気流行の原因にもなる。ローマン・コンクリートに動物の血が必要なら有効利用であり一石二鳥なのだ。

これから先、巨大地震は何度も起こるだろうが、ローマン・コンクリートさえあれば多くの人が死なずに済んだと後悔することになるかもしれない。

④水道橋 水道橋発電?
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新鮮な水を絶えることなく永久に使えなければ永遠の繁栄はない。多くの文明がそうだったように日本文明も過去のものになってしまう。

平城京のように上下水道がうまくいかず消えてしまった都市は多い。東京も例外ではない。

水道橋があれば毎年水不足を心配することはない。これから先の異常気象も考えなければならないのだ。

日本の水道水は安全だと言われているが、現在の西洋と比較すればということだ。とにかく一度汚れた水を我々は飲んでいる。

完全に危険性が証明できないから安全だと学者のような能天気なことを言ってはいけない。完全に安全性が証明できなければ安全とは言えないのだ。
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ゲルマン人によって破壊される水道橋。

ローマ帝国が作った長大な水道橋のほとんどが野蛮なゲルマン人によって破壊されたため、ペストなどの病気によって甚大な人命が失われることになる。

日本人も昔からきれいな水を飲んでいたら、ピロリ菌に感染し胃がんになることはなかった。徳川家康ももっと長生きできたのだ。

我々は平地に流れる川の水を飲んでいる。つまり少なからず下水を飲んでいるのだ。もちろん人口が多いほど問題は深刻になる。

水道水の殺菌に使われる塩素は毒ガスにも使われたもので、それを薄めてあるから安全だと言うのはあまりにも一方的理論である。毒をもって毒を制してもやはり毒なのだ。塩素入りの水道水を使ったシャワーや風呂はより危険だという報告がある。

塩素によってできるトリハロメタンの危険性が言われているが、塩素自体も猛毒であり危険である。もちろんすぐには死なないが明日はわからない。

とにかく塩素入りの水道水を一切使わずに炊いたご飯はうますぎる。昔から自分の作ったそうめんは、臭くてまずくて気持ち悪いと思っていたが、水道水の塩素が原因だったのだ。

現在も心不全など原因不明で死亡する人は多く、原因不明の病気も多い。後々になって水道水が原因だと判明する可能性もあるのだ。

動物なら見た目で危険かどうかある程度わかるが、細菌、ウイルス、微生物、毒物などは見た目ではわからない。かわいいものや役に立つものもあるだろうが、凶暴なのもあるのだ。用心に越したことはない。

しっかりと怖いものは怖がり、怖くないものは怖がらない。これが孫子の兵法である。
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ウイルスや細菌は手を変え品を変え発生する。我々はローマ人にならい清潔を心掛けなければならない。免疫を作るのも程々にしなければならないのだ。

靴やズボンそして下着を使わず風呂好きで水洗トイレ。ローマ人は徹底した健康オタクなのだ。
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もちろん水道橋を作った人達は短時間労働で高収入だったのだ。日本人とは違い喜んで元気に働いているようだ。

水道橋発電?
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もしかすると水道橋発電も考えられるのではないだろうか。全ての人の生活用水をまかなっていたのだから、もの凄い勢いで水は流れていたはずだ。少なくとも川の流れのようにゆっくりではない。

水道橋の水はわずかな傾斜でジェットコースターのように鬼のように流れるはずだ。水は摩擦がゼロなので大量の水が細い水路を通れば、そのエネルギーは凄まじいものになる。しかも水道橋に沿って多数の発電機を備え付けることができる。

今までの水力発電の考え方には大きな無駄があるのではないだろうか。ダムのような高いところから大量の水を落とし、それを直接発電機に当てたら発電機は壊れてしまうはずだ。

何十トンもの重量の水が高いところから次々と落ちてくるのだから、どんな機械でもつぶれてしまう。ダムから放水され落下する大量の水のエネルギーが全て電気に変わっているとは思えない。

ダムの真下に発電所が作られるのではなく、少し離れた所に発電所は作られる。しかも水流の一部を使って発電をしているのだ。

貨幣の量を増やせ
今までの人類は少ない貨幣を命を懸けて奪い合ってきたので不幸だったのだ。これからは全ての人に貨幣がいきわたるように貨幣の量を増やさなければならない。

江戸幕府も明治政府も西郷さんもお金がない時どうしたのかというと作ったのだ。作って増やしたのだ。

国が作る貨幣の価値は簡単に上下するものではない。株券とは違うのだ。

第一次大戦後のドイツの貨幣の増やし方は明らかに度を越していた。それを見て少しでも貨幣の量を増やせば貨幣価値が下がり経済は破綻すると錯覚した日本軍とドイツ軍は、大量の偽札を作り敵国へ流通させた。

ところが敵国の経済は破綻するどころか景気が良くなり物量作戦を可能にしてしまったのだ。アメリカもイギリスも大恐慌の影響で景気は悪かったのだが戦争になると急に景気が良くなっている。

大量の偽札のおかげで気がつくとなぜかみんな金持ち、元気が出た頑張ろうということだったのかもしれない。

もちろん権力者が私利私欲で貨幣の量を増やすのは許されないが、餓死者貧困者を絶対に出さないという大義名分、繁栄に不可欠な水道橋を作るという大義名分、そして限度を守れば貨幣の量は多いほうがいいのだ。

明治政府も大義名分を表明して貨幣を増やしたのだ。人間はよほどのことがない限りお金を嫌いになることはない。限度を守ることを明白にすれば信用を失うことはないのだ。

限度を守り貨幣の量を増やせば、金は天下の回り物なので税収は増えることになる。それでパンとサーカスを容易に行うことができる。

バブル期に景気が良かったというのは株価が上がったために全体的に貨幣の量が増えた状態になったと考えられる。
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パンとサーカスに欠陥があるならローマ帝国は大繁栄をしないし何百年も続かない。ローマ帝国が滅びたのは繁栄しすぎたための油断と不運によるものだ。

ローマ帝国が滅びなかったら、世界のすべてはローマ帝国になったかもしれない。なぜならローマ帝国を理解する人は誰もがローマ人になりたがるからだ。

ローマ帝国は力だけで拡大したのではない。最高の民主主義とパンとサーカスによる賜物なのだ。
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世界人口の3分の1を占めるローマ帝国はまさに世界の中心だった。しかしローマ帝国が滅びると人口は激減しヨーロッパは廃墟になってしまう。そして少数の野蛮なゲルマン人の支配が1000年以上続き、これを暗黒時代と呼ぶのだ。

現在の西洋人のほとんどがゲルマン人であることを知らなければローマ帝国の偉大さは理解できない。ローマ帝国に関することはゲルマン人の偏見で今に伝わっており、半分は嘘だと考えなければならない。

ローマ帝国が滅びたのは、ただ単に国が滅びたのではない。まるで人類が滅びたような、とんでもないことが起きてしまったのだ。歴史上例のない空前絶後の出来事である。

最高の民主主義とパンとサーカスがなくなったことで天国が地獄になってしまったのだ。

地獄に慣れてしまうと地獄を地獄だと感じなくなるものだが、明らかに我々は地獄を生きている。
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我々は一部の成功者の話を聞いて自分のことだと錯覚し夢だけ食べて生きるバクではない。

服装から見習おう
ローマ人は全てが自由人。だから服装も自由で楽そしてカッコイイ。まるで天使か神様。ゲルマン人とは雲泥の差
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私はローマ帝国の宣伝マンになります。

ローマ帝国は必ずある‼
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日本人よ、よく聞け!我々はローマ人だ!

 パックス・ジャパーナ 和魂ローマ才
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ローマを一日にして成そう‼
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ケペル先生は言いました。「何でも考え何でも知って何でもかんでもやってみよう」

孫子は言いました。「算多きは勝ち算少なきは勝たず」人間の考えることはどんなに正しく見えても正しいとは限らない。できるだけ多くのアイデアを出し実際にやってみることだ。

信じられない話や少数派が正しいとわかったとき人類は進歩する。常識はくつがえすために存在しているのだ。

もちろんできるだけ無理をしないように危険を冒さないように大胆かつ用心なのだ。

映画で見るローマ帝国
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アッピア街道を行軍するローマ軍。そして延々と続く水道橋。

ローマ人が苦労して作った水道橋を無視する人とその子孫は恐ろしい病気になってむごーい死に方をするのかもしれない。ゲルマン人のように。

ローマ人は上水と下水をしっかりと分けなければならないと考えたのだ。当たり前のことなのだが。

帝国中に張り巡らされた水道橋のほとんどをゲルマン人は苦労して破壊してしまった。なぜそんなことをしたのだろう。もちろん野蛮で無知だからだ。
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元老院に追い詰められ自害する皇帝ネロ。ネロが殺された理由は身内を殺したとか、ローマ大火を起こしたとか、キリスト教徒を処刑したとか言われている。

しかしローマ大火は冤罪の可能性があり、キリスト教徒は少数派なので国民の怒りを買ったとは考えにくい。

一番の理由はパンとサーカスを真面目にやらなかったことだろう。娯楽は与えたが食料を与えなかった。これが国民の怒りを買ったのだ。

ネロは今の日本人と同じ考え方をしたので殺された。これによりパンとサーカスはローマ皇帝が絶対に守らなければならない義務になったのだ。

ネロは暴君と言われるほどではない。王にありがちなワガママをやった程度だ。しかしローマ人は王の存在を決して許さない。
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シーザーは王になろうとしたということで元老院によって殺された。

しかしシーザーは優れた軍人であり政治家であったのでまずかったのではと考え試行錯誤の末、ローマ帝国の民主主義は進化したのだ。
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ローマ帝国の首都は人口100万とも150万とも。
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元老院議員による会議。
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ローマ軍団の後に元老院議員。ローマ皇帝と元老院が対立するとローマ軍は元老院に味方する。

ローマ皇帝は元老院によって選ばれた指導者であり支配者ではない。
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ハリウッドもローマ帝国を再現するのは大変だ。中世ヨーロッパとはわけが違う。
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ローマ帝国の建築物は大理石そしてコンクリート。ローマ帝国が滅びるとコンクリートは使われなくなり近代になりようやく猿真似が行われる。
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映画では中世ヨーロッパは狭く汚く描かれるが、ギリシャ・ローマ時代は壮大で清潔に描かれる。これは誇張ではない。野蛮人と文明人の差なのだ。
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これからローマ軍の凱旋式。
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ローマの大繁栄は紛れもない事実だったのだ。
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ローマ人の服装は清潔に見える。風呂に入ると病気になると信じているゲルマン人とは大違い。

日本人が着ている洋服は野蛮なゲルマン人の服である。なにしろ野蛮、野蛮人を意味するバーバリー、バーバリアンというブランドがあるのだ。
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銅像はローマの神々だ。
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王冠は金銀宝石を使って大きく派手なものだが、ローマ人は草の冠だったりそれを模したもので質素だ。支配者である王の権威を嫌ったのかもしれない。

それにしてもローマ人の服装は男も女も平民もまるでパーティードレスだ。日本とは違い国民が主役なのだ。
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いよいよ軍隊の入場。
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少女達を先頭にしたローマ軍団。
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おでんのような旗を持っている。ナチスに似ているが、もちろんナチスの方が真似をしたのだ。恩を仇で返しローマ帝国を滅ぼしたゲルマン人なのに。

恩を仇で返したゲルマン人。飼い犬に手を噛まれたローマ皇帝。
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とにかく大スペクタクル。偉大なるローマ。
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勤労の義務がないローマ人は自由人。幸せそうだ。人類が最も幸福だった時代なのだ。

ローマ皇帝は貧民を見つけると幸福の王子のように私財をなげうって金貨を配った。積極的に国民が喜ぶことをしないとローマ皇帝は殺されるのだ。

ローマ帝国には様々な娯楽施設が作られたが、日本のように民間が作るのではなく、ローマ皇帝が自らの人気を保つために作ったのだ。

大統領や総理大臣も必死に国民の幸福を考えてもらいたいものだ。国民を幸福にできなければ切腹する覚悟で。

国が国民のために何かやるのではなく国民が国のために何かやれと言った大統領がいたが、ローマ皇帝がそんなことを言ったら八つ裂きにされる。
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ミニチュアを作り都市設計を考えている。やはり無秩序な中世ヨーロッパとは違う。

ローマは日本同様地震が多い。ローマ人は賢いので超高層ビルなど考えない。人間は大きいものは何でも大丈夫だと錯覚するものだ。少なくとも地震においてそれは当てはまらない。  

世界中で超高層ビルが建っている場所は地震が少ない。日本人は命知らずの馬鹿勇者なのだ。

確かに免震装置でビルの揺れを軽減できるかもしれないが、揺れ方次第ではかえって増幅するのかもしれない。

震度5で超高層ビルが揺れるのを見て、よく揺れるから安全だと言う人がいるが、何十万トンもの重量の固い鉄筋とコンクリートが揺れているのだ。これは最終警告なのかもしれない。

とにかく震度7の地震に超高層ビルが耐えられるのか試される最初の国は多分日本だろう。鉄筋コンクリートの安全神話は阪神大震災で消えているのだ。鉄筋が沢山入っていて重すぎて倒壊したのではという指摘が海外からあったが決して馬鹿にできない。

超高層ビルは揺れないから安全だと言っておきながら、揺れるのを見ると揺れるから安全だと言う。このようにいい方にいい方にばかり考え対策を取らなければミッドウェー海戦のように痛い目にあうのだ。

大理石で作られたアレクサンドリアの大灯台は1000年以上健在だったが、やはり地震によって倒壊した。地震の少ない場所でも結局は地震によって倒壊するのだ。

神話どうりバベルの塔を作った者には天罰が下るのかもしれない。

ローマ帝国も戦前の日本も作ろうと思えば超高層ビルを作れたのだ。もちろん地震が怖くて作らなかった。超高層ビルは決して文明国の証明ではない。
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東京スカイツリーも震度5の地震でかなり揺れていた。東京タワーのように末広がりにすべきだったのではないだろうか。タイタニックも戦艦大和も沈むまでは絶対沈まないと信じられていたのだ。

ローマ帝国には高さ50メートル以上の建築物はない。これは意識的な地震対策である。パンテオンは地震の後で修復されているので徹底した地震対策が考えられたはずだ。

おそらく鉄筋を入れればという発想はあったかもしれないが、重い鉄筋は危険だと判断し却下されたのだ。

パンテオンは高層になるほど軽く作られている。おそらく何度も大地震が起きたに違いないが、あらゆる地震対策が行われたからこそ、パンテオンは2000年間健在なのだ。

無筋のローマン・コンクリートで作られたパンテオンは時がたてばたつほど強度を増しているという話がある。
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ゲルマン人によって破壊されるコロセウム。

ゲルマン人はローマ人が作ったものをパンテオン以外全て破壊してしまった。1000年以上かけて。なぜそんなことをしたのだろう。もちろん野蛮で無知だからだ。

ゲルマン人の破壊さえなければ、ローマ人の作った建造物の多くはパンテオンのように現在も変わることなく残っているのかもしれない。
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これは闘技場ではなく戦車競技場のようだ。パンとサーカスにより外野席は無料なのだ。

ローマ帝国は最初は小さかったので、拡大したローマ帝国のローマ人の多くは奴隷か元奴隷である。

ローマ帝国は3度にわたる奴隷反乱を経験し、最後のスパルタクスの反乱ではかなり痛い目にあってしまった。

奴隷を苦しめて働かせても効率が悪く、反乱を起こされれば国が滅びるかもしれない。奴隷などいらないと元老院は考えたに違いない。

しかし征服した人々をいきなり自由にするのは反乱を起こされる可能性があり危険だ。そこで征服した人々を高待遇の奴隷にしたのだ。もちろん自由は制限されたが日本の勤労者よりはるかに高待遇だったのだ。

こうしてローマ帝国の素晴らしさを理解させ奴隷から解放しローマ人にしたのだ。したがって戦争が起きると奴隷の数は増大し、平和が続くと奴隷の数は減少した。

これがローマ帝国大繁栄のひとつの理由だ。
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ローマ帝国では奴隷もいい服を着ていた。奴隷が奴隷の数が多いとわかったら反乱を起こしてしまうと元老院は考えたのだ。

ローマ帝国の奴隷は見た目も実際も奴隷とは言えない奴隷だったのだ。もちろん奴隷でない人もいい服を着てないと注意されたに違いない。

ローマ人は日本人のように地味な服を着ているのではない。本当の民主主義国家では服従を意味する地味な服を着てはいけないのだ。

日本人はカラスのような地味な服を着てトボトボと歩くものだが、ローマ人は派手なカッコいい服を着て元気にハツラツと歩くものなのだ。
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パンとサーカスを具体的にどう行うかは意見が分かれるかもしれない。とりあえず財産や収入がなければ誰でも生活保護を受けられるでいいかと思われる。うまくいけば最低生活のレベルを上げるべきかもしれない。

サーカスは必要ないという意見があるかもしれないが、元老院を見習うとすれば、総理大臣が何もせず威張っていると民主主義を否定する支配者と見なされ殺されてしまう。

総理大臣は国民を幸福にする指導者だと主張し示すためにもサーカスは必要なのだ。ローマ皇帝は命を懸けて国民を幸福にしたからこそ神のように讃えられたのだ。

総理大臣も国民の幸福のために命をささげる覚悟と、国民を幸福にできる自信そしてアイデアがなければなるべきではない。

国会議員も民主主義の敵に対しては刺し違えてでも戦う覚悟が必要である。全ての政治家は全ての国民の幸福のためにいるのであり、自分のためだけなら民主主義を否定する反乱なのだ。

国会議員を含む全ての政治家にも国民の総意によりリコールや刑罰が必要である。当選したとたん自分のことしか考えない支配者になっては困るのだ。本当の民主主義は政治家にとって甘いものではない。
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カラカラ帝はカラカラ浴場を作ったが、日本なら安倍温泉⁇歴代のローマ皇帝はそれぞれの公衆浴場を作っているようだ。民主主義にパンとサーカスは必要であり不可欠である。民主主義とパンとサーカスはセットなのだ。

総理大臣が国民の幸福を考えず王様気分になるのは、民主主義を否定する万死に値する行為である。

しかし総理が国民のために良かれと思ってやったことが思わぬ批判を受けることがあるかもしれない。それで総理が殺された後に総理は正しかったと評価されることもあるのだ。

つまり冤罪も考えられるので総理を殺さなくていいのかもしれない。しかし総理に対して誰もが嫌がる大きな罰がなければ民主主義は保証されないのだ。

ローマ皇帝も人間なので間違いをして批判を受けることがあったかもしれない。それでも許してもらえるように日頃から国民が喜ぶことを必死で実行しなければならなかったのだ。
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はやくローマ人になりたい‼

「たった5億円のために犯罪を犯すなんて」とローマ帝国では真面目に言われていた。ローマ帝国ではお金はあれば便利だし贅沢もできるが、なければないでそんなに困らなかったからだ。金のない奴はローマ帝国へ来い!

ローマ帝国という呼び名も正確ではない。ローマ共和国?ローマ人民共和国?ローマ民主主義人民共和国?ローマ民主主義人民共和幸福国?ローマ人民幸福国?ローマ幸福国?ローマ平和幸福国?

西ローマ帝国が滅びた後、東ローマ帝国は最初のうちは民主主義だったが、皇帝の力が強くなりすぎ、いつの間にか民主主義ではなくなりパンとサーカスもなくなってしまう。そのために東ローマ帝国は他の野蛮なゲルマン人の王国と大差がなくなり衰退していくことになる。

東ローマ帝国で起こったニカの乱によって1000年以上続いた古代の民主主義は終焉を迎えてしまう。

東ローマ帝国の二の舞にならないように国会の力は総理大臣の力より上であることを明白にしなければならない。自衛隊と警察の全ての司令官と指揮官は総理大臣よりも国会を優先し指示に従わなければならない。

あくまで総理大臣は国会の下であり三権分立であってはならない。行政も立法も本来国会の仕事であり、総理大臣はそのまとめ役に過ぎないのだ。

国会の意向に逆らう者は誰であろうと反乱と見なし上からも下からも攻撃を受ける仕組みを作らなければならない。
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民主主義を徹底的に追求したローマ人に対し、我々の民主主義はあまりにも不完全である。何のために民主主義をやるのか。それは国民の幸福のためである。王や支配者を選ぶために民主主義をやっているのではない。

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プロフィール

呉越の戦い

Author:呉越の戦い
金納雅彦 1958年2月20日福岡県に生まれる。中学生時代に無理な勉強をしてストレス病になり、いまだに治りません。しかし様々な経験から合理的に考えることの重大さを知ります。そして明治政府が孫子の兵法に大きく関係していることを発見します。以後、孫子に傾倒し研究を続けています。

ベーシックインカムやパンとサーカスそして元老院制度の実現を願っています。

ベーシックインカムやパンとサーカスを実現しよう 論より証拠やってみよう
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