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孫子が姫を斬ったわけ 金納雅彦

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孫子がふたりの歌姫を斬った話はこのブログでは割愛しましたが、やはり説明したいと思います。この話は司馬遷の史記や様々な本、ドラマにそれぞれ違った様に描かれています。どれが真実なのか私なりに合理的に考え書いてみることにします。呉の大臣の伍子胥は友人になった孫武つまり孫子に呉に仕官するように勧めます。孫子は国王と会うのですが論争がおきてしまいます。国王は孫子に問います。「戦争で一番大事なことは何かな?」「それは敵を知り己を知ることです」「敵を知らず己を知らない者がどこにいる。わからぬことを申すな!」こうして国王は孫子の兵法にいろいろと文句をつけます。そして最後にこう言います。「だいたい軍隊というのは兵士がみんな強ければそれでいい。それが強い軍隊なのだ」しかし孫子は反論します。「いいえ、軍隊というのは兵士がみんな強いだけではだめです。何か大きな勢いのようなものが必要なのです」国王は笑いながら言います。「それなら、か弱い女だけでも強い軍隊ができると言うのか?」「はい、できます。」「ではやって見せてくれ。もしできなかったら罰をうけることになる」「はい、わかりました」翌日、武装した二百人近い宮女たちが集められ、ふたりの歌姫が隊長に選ばれます。孫子の号令のもと訓練が始まります。しかし宮女たちは遊んでいるようにしか見えません。なぜなら宮女たちは国王の味方だからです。孫子は言います。「これは遊びではありません。命令違反は軍法にもとづき処刑します」孫子はまた訓練をはじめますが宮女たちはやはり思うように動いてくれません。とうとう隊長に選ばれたふたりの歌姫が勝手に踊り始めました。そこで孫子は言います。「そこのふたりの隊長は明らかな命令違反である。軍法にもとづき処刑する。ふたりの首を斬れ!」すると、あわてて駆け寄り国王が言います。「孫武殿、あのふたりは私が最も可愛がってる歌姫だ。今回だけは見逃してやってはくれないか」「だめです。国王は命令違反を認めるのですか。そんなことをすれば、あなたの軍隊は弱くなります。このような小国すぐに滅びてしまいますぞ」国王は天下を取る野望を持っていました。しばらく考えて処刑を認めます。ふたりの歌姫は泣き叫びながら命乞いをしますが、連れて行かれ首を斬られます。孫子は訓練を再開します。宮女たちは今度は必死に号令に従います。その気迫は見るものを圧倒しました。孫子はか弱い女だけでも強い軍隊ができることを証明したのでした。国王はいやな顔をしていましたが、数日後孫子の実力を認め軍師として迎えます。いくら兵士がみんな強くても他人の関係の烏合の衆なら総崩れしかねない弱い軍隊で、兵士が弱くてもみんなの心がひとつで助け合えば総崩れしない強い軍隊であると孫子は言うのです。ここで忘れてならないのは呉の大臣伍子胥の存在です。伍子胥がいなかったら孫子は世に出ることもなく孫子の兵法も後世に伝わらなかったかもしれません。現代でも人を正しく評価できる権力者がいてほしいものです。

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プロフィール

呉越の戦い

Author:呉越の戦い
金納雅彦 1958年2月20日福岡県に生まれる。中学生時代に無理な勉強をしてストレス病になり、いまだに治りません。しかし様々な経験から合理的に考えることの重大さを知ります。そして明治政府が孫子の兵法に大きく関係していることを発見します。以後、孫子に傾倒し研究を続けています。

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